2019年9月17日
日本自治委員会事務総局
議長 平松 けんじ
1.概要
昨日付で新宿山吹高校自治委員会より要請のあった同校紛争への全面介入要請について、日本自治委員会は加盟単位組織と加盟校生徒の権利と利益を守るため、介入を正式決定致しました。
2.紛争の経緯
新宿山吹高校自治委員会が既に発表している通り、同校では自治委員会と学校側の紛争が2017年から2年間にわたり継続中です。しかし学校側は自治委員会との話し合いに今回、全く応じず、一切の対話を拒絶しています。その上、学校側は自治委員会に関わらないよう他の生徒に呼びかけたり、自治委員会の活動を行っている生徒を取り囲む、恫喝する、無断で撮影するなどの不適切な行為を繰り返しました。
3.日本自治委員会の見解
学校側の対話拒否の姿勢は紛争を悪化させ、長期化させるものであり、在学生徒の利益を考慮しないものです。自治委員会の活動は特定の政党党派による政治活動ではなく、生徒たちの自由と権利を守り、学校生活の向上、そして生徒の学校運営への参加のための政治的教養の活動です。このような政治的教養の涵養にあたる生徒の自主活動は教育基本法第14条第1項の定めにより尊重されなければなりません。したがって学校側が自治委員会を弾圧しようとする行為は違法、不当な措置です。
日本自治委員会は、このような学校側の不当な行いを許すことが出来ません。生徒には学校運営に参加する権利はないのでしょうか。生徒の学ぶ権利を保障するための学校の運営に生徒が参加してはいけないという主張は不可思議な主張ではないでしょうか。
4.日本自治委員会の今後の対応
日本自治委員会は、生徒の意見表明と学校運営への参加の権利を取り戻すために新宿山吹高校自治委員会の介入要請に応え、これを正式に受諾し、介入を決定致しました。今後、日本自治委員会は、新宿山吹高校自治委員会と緊密に連絡・連携し、東京都教育委員会とも連絡を取りながら、問題解決に向け、全力を尽くしてまいります。
日本自治委員会では、13日付で東京都教育委員会高等学校教育指導課に対し、日本自治委員会・新宿山吹高校自治委員会・東京都教育委員会主任指導主事・新宿山吹高校校長による4者交渉を申し入れましたところです。都教委側は担当の主任指導主事が不在とのことで、14日現在回答していません。
5.議長指示
日本自治委員会では、今回の介入決定に伴い、平松けんじ議長から次の各号の指示が事務総局各局に発されました。
○総務局
・活動員の招集及び情報局情報宣伝課への活動員の緊急派遣。
・他の加盟単位組織との連絡調整を行い、事務局員の新宿山吹高校自治委員会事務局への緊急派遣等必要な支援措置の要請。
○財務局
・必要な補正予算の検討及び資金の調達。
○外務局
・新宿山吹高校の紛争校指定について調査・検討。
・東京都教育委員会をはじめ、議員などと連絡調整を進め、問題解決に向け行動すること、及び友好団体、共闘団体、他校生徒や教職員との統一戦線確立のための連絡調整。
・情報の収集と分析、及び外務活動に係る情報の集約・統括、情報局との連携。
○校民局
・局員の外務局への応援派遣。
○学務局
・局員の外務局への応援派遣。(大学入試改革対策特命担当を除く全局員)
○情報局
・問題の周知と世論喚起のための情報発信の強化・徹底。
・マスメディアとの連絡調整。
・情報収集と分析、及び外務局への情報提供。
6.今後の本件事案についての発表
今後、本件事案について情勢変化の際は、随時ご報告申し上げます。記者などからの質問は末尾の情報局連絡先までメールにてお願い致します。
以上
(問い合わせ・取材受付窓口) 日本自治委員会事務総局情報局広報広聴課
※問い合わせの際は、「お問い合わせ」。報道機関の方は「取材」と件名にそれぞれご記入の上、送信してください。
Comments