2019年9月25日
日本自治委員会
情報局長 上原 瑞貴
日頃より自治委員会運動へのご理解とご協力を賜りまして誠にありがとうございます。
この度、日本自治委員会は東京都教育委員会に対し、2件の電話申し入れを行いましたので、ご報告申し上げます。
1.新宿山吹高校における紛争に係る四者交渉の実施について
日本自治委員会は、2019年9月13日付の新宿山吹高校自治委員会からの紛争介入要請に基づき、東京都教育委員会(教育庁指導部高等学校教育指導課)に対し、新宿山吹高校における学校と自治委員会の間の紛争を解決する目的において、日本自治委員会、新宿山吹高校自治委員会、東京都教育委員会、東京都立新宿山吹高等学校の四者による四者団体交渉を行うことを申し入れました。
当該申し入れについては、2019年9月27日(金)までに東京都教育委員会の担当者から電話で回答を受ける予定です。
2.都立高校における水泳授業における対応について
日本自治委員会は、特定の東京都立高等学校の水泳授業に関し、次の各号に掲げる問題があるとの情報を受け、東京都教育委員会(教育庁指導部指導企画課)に対し、事実関係の調査と当該高校に対する指導を求めました。当該申し入れについては、東京都教育委員会の担当者から回答をもらう予定です。
(1)体育科教員が、骨折のため授業を見学している生徒に対し、「成績が下がるぞ」と脅して当日中に補習を受けさせた件
(2)同校のプールに大量の藻が発生している中水泳授業が行われた件
(3)同校で気温が低い際は、常に水に浸かるようにすることで寒さを軽減する措置を取っているが、藻が水中にあるため、視界が悪く、一方通行での水泳が行われたため、一々プールサイトに上がらざるを得ず、その結果夏休み前より寒い状態で水泳授業が行われた件
(4)水泳中または水泳の授業後、頭痛を訴えたり、鼻血を出す生徒がいた件
(5)体育科教員が「藻が発生しても体に影響はない」と発言した件
日本自治委員会としては、東京都教育委員会に対し、上の各号について次のような見解を伝え、国立高校に対して是正指導を行うよう求めました。
○骨折している生徒を脅迫して授業に参加させるという行為は配慮を欠いた人権侵害的指導であり、教員の権威と権力を悪用したパワーハラスメントである。
○プールに藻があり、視界不良な状態で水泳授業を行うことは、衛生上も安全な水泳授業の実施においても不適切である。毎日こまめに水を入れ替える、プールを清掃する等の対応を取るよう指導することを求める。
○日本自治委員会は、6月24日付けの抗議文において、東京都教育委員会に対し、低温下水泳授業の強行について改めるよう求めたはずである。しかし今回また寒い中の水泳が行われたという生徒の声が出た。その上、骨折した生徒を脅して水泳に参加させる、プールの衛生環境が劣悪であるとの情報が寄せられた。このような状態は、当自治委員会としては、児童生徒の権利を守る観点から厳しく非難に値するものだと考えている。東京都教育委員会においては、調査の上、事実関係を当自治委員会に対し、回答するとともに、国立高校への指導、ならびに校長連絡会のおける周知徹底・再発防止を図るように強く要求する。
以上
(担当) 外務局外務第一担当
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