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執筆者の写真日本自治委員会

【抗議文】東京都教育委員会の団体交渉拒絶を受けた抗議

2019日自発第3号

2019年10月7日

東京都教育委員会

教育長 藤田 裕司 殿

日本自治委員会

議長 平松 けんじ


抗 議 文


 当自治委員会は,東京都教育委員会に対し,次の各号に掲げる事項について,抗議及び要求を行う。東京都教育委員会においては,当自治委員会の抗議ならびに要求について,東京都教育委員会藤田裕司教育長名において,本文書の到達日から起算して14日以内に末尾記載の担当まで回答していただきたい。


1.東京都立新宿山吹高等学校と新宿山吹高校自治委員会の間で2017年12月より継続中である紛争の解決,及び新宿山吹高校自治委員会が東京都立新宿山吹高等学校に対して求めている要求について話し合うことを目的として,当自治委員会が東京都教育委員会に対し打診した,四者団体交渉(日本自治委員会議長,新宿山吹高校自治委員会自治長,東京都教育委員会主任指導主事,東京都立新宿山吹高等学校統括校長)について,東京都教育庁指導部高等学校教育指導課の久保田聡主任指導主事が,2019年9月26日付でこれを拒絶したこと。これは,東京都教育委員会が2017年6月より継続している東京都立新宿山吹高等学校における同校当局と新宿山吹高校自治委員会の紛争を解決する気がないということを意味している。紛争解決を望まない東京都教育委員会の姿勢,当自治委員会の平和を願う心とそのための努力を三度踏みにじった東京都教育委員会の対応について,当自治委員会及び加盟各自治委員会は強い憤りを感じ,厳重に抗議する。


2.久保田主任指導主事は,当自治委員会が四者団体交渉の可否についての回答を要求していたにもかかわらず,13日間にわたって「出張」という名目で当自治委員会からの電話に出ず,26日にようやく回答し,その際も「校長は生徒の要望を聞く場を設けている」「生徒会が機能していないなら,機能するように学校に指導する」などといった当自治委員会が求めていた四者団体交渉の実施要請に対する回答とは無関係な答弁を20分近く繰り返し,拒絶する旨を述べたのは最後の最後であった。このような対応は東京都立学校の生徒,生徒の団体の声を傾聴する姿勢に欠け,子どもの権利条約に定める「意見表明権」を侵害する姿勢であり,容認できるものではないから,厳重に抗議するとともに,以後は迅速に連絡が取れることを切望する。


3.当自治委員会は,東京都教育委員会に対し,以下の3点を要求する。

 イ.四者団体交渉を行わない合理的かつ正当な理由を説明すること

 ロ.紛争の解決及び新宿山吹高校自治委員会が2019年9月2日付で東京都立新宿山吹高等学校長宛に発出している要求書について東京都立新宿山吹高等学校に対して団体交渉に応じるよう指導すること

 ハ.別添の要求書(2019日自発第4号)について東京都教育委員会として回答し、当自治委員会と東京都教育委員会の間において団体交渉を行うこと


以上

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